「・・・何も。」










「好きじゃない男が初めてだったのに?」







「うん、全然。
 あたしが、それを選んだようなもんだった。」








そういうけど、やっぱりどこか





遠くを見ていて。






悲しい、って言ってるような顔してる。







男嫌いの、理由。



分かって嬉しいはずなのに。



信じてもらえてるって、実感できるはずなのに。