君の表情で、誰からのどんなメールかなんて容易に想像できる。
「あたしって本当にバカだよね」
そんな一言でこれから君がどうするかなんて。
「どうすればいいの…」
流れだした透明な雫。
それがとてつもなく綺麗だと。
俺の為に流して欲しいなどと。
そんな感情に支配されているなんて、君は知らない。
「もう、あたし、自分が大嫌いで仕方ないよ……!」
彼氏に謝られる度に、それを許してしまう度に、
君は君をキライになる。
「俺は、好き…だけど」
「ゆうひ……」
「なんたって、親友…だし」
これが今できる精一杯。


