「ゆうひー…あたしどうすればいいのかな……」


目の前で机に片頬をペタッとくっ付けて横を向いている君の、表情はわからない。

けれど、君はきっと眉を下げて困ったような顔をしているんだろう。


だってそれがいつものこと。


「……また女?」


君が俺のものになるなら、俺はきっと、絶対に他を見るなんてないのに。


「……うん。もう何度目かな…」

「そんな彼氏…」


別れてしまえばいい。


何度この台詞を言いかけて、再び飲み込んだか。


俺は今だって君に目が惹き付けられているというのに。