恋人のいる君を好きになった。



見ているだけでいい、なんて思えたのは最初だけ。


欲というのは絶えることなんてなくて。


目が合えば、話したくなる。

一言交わせば、もっと親しくなりたくなる。


そんな欲に翻弄されつつ、俺はこの位置に辿り着いた。


『親友』


近くて遠い、その関係。

けれど確かに近付いた。