「君みたいに死ぬほど『綺麗』が嫌いなやつ、見たことあるよ」 痛みに悶える彼を穏やかに見つめて、諭すようにアルファは語る。 「それでも彼は、『綺麗』でなきゃいけなかったから…君みたいに抗ったりはしなかったけれど」 映した映像。 アルファに汗が似合わないなら、奴には涙が似合わない。 笑いたくなるような光景の中で、アルファはただ想っていた。