「鈴?」
「……っと……」
「ん?」
「もうちょっと……一緒にいたい」
なんなんだ、こいつは?
これはマジでヤバイって。
かわいすぎる。
それになぜか積極的だな。
俺としては嬉しいことだけどッ!
辺りを見回すと、少し前に行った所に小さな公園があった。
鈴の家からそこまで遠くないしいっか。
俺は鈴の手をひいて小さな公園に連れて行きベンチに座る。
「今日はやけに積極的だな?」
冗談混じりに言ってみる。
「……お礼、言いたくて……ありがと」
暗くてよく見えないけど何となく鈴が照れてる気がする。
ちょっといじめてみるか。
「それだけじゃ足りないなぁ」
「えっ!?」
「ちゅーして」
「………」
黙っちゃったよ。
でもあと一押し。
「ちゅーしてほしいな~」
鈴が繋いでる手に力を込めた。