―大翔side―

コイツ寝やがった。



俺の肩にもたれかかって寝息をたてる鈴。


『サボりって言ったら寝るんだよね!?』


目をキラキラさせてそう言った後、返事をする間もなく眠りについた。



寝るの早すぎだろ。


俺としてはもっと話して甘い雰囲気までもっていきたかった。

そしてあわよくば……。


なんてな。



それにしても、コイツは男というものを理解してるんだろうか?


初めは少し、ほんの少しだけ警戒してるみたいだったんだけど。



今は……無防備すぎ。