詩織ちゃんはとっても反省してるみたい。

だから、いつもあたしが喜ぶことをしてくれる。



「じゃあ、今日の放課後にでも……」


「鈴ちゃーん!!聞いてよ。晴香ちゃんがヒドイんだよ!!」


詩織ちゃんの声を遮って、教室に入って来た康太くん。


「ちょっと、鈴と話してる邪魔しないでよ」



「そんなことより晴香ちゃんが、俺の大好きなチョコ食べたんだよ?後から食べようと思ってたのに」




詩織ちゃんを無視して話し続ける康太くん。


詩織ちゃんは少し怖い顔になってる。



「晴香もチョコ大好きなの。今度、二人で一緒に食べたら?」


「え?何でふ、ふ二人で?」


康太くん動揺してる。

本当に分かりやすいな。


「ふふっ。康太くん、頑張ってね」


「え、え?何をが、頑張るの?」


康太くんの顔が赤い。


良かったね。