「ねぇ、鈴。甘いもの好き?」
「うん。大好きだよ!」
詩織ちゃんの質問に元気に答える。
「良かった。おいしいケーキの店見つけたから、鈴と一緒に行きたいんだけど」
「ケーキ?行く行く!」
あたしはケーキ大好き。
もう本当においしすぎて困るよね。
あれから、一週間。
詩織ちゃんとは、呼び出されていろいろとあったけど、友達になってからとっても仲良しになった。
詩織ちゃんは何回も謝ってきた。
でも、本当は優しいってことをあたしは知ってるから。
だって今も。
「もう、鈴かわいい!!詩織が奢るからね。いっぱい食べて」
あたしに抱きついてそんなことを言っている。
「そんな悪いよ。自分で払うから」
「いいの。詩織は悪いことしたんだから、償わせて」