すごく笑顔な大翔に何か悪い予感がした。
何でだろ?
でも何か企んでそう。
「みんなに、もっとラブラブなとこ見せてやろうか」
「えっちょっと……んっ」
顔が近づいてきたと思ったら、キスされた。
みんながいる前なのに!!
「「「キャ――――!!!!!」」」
叫びに似た声があちこちから聞こえた。
「もうっばかぁー!!」
叫ぶあたしに爆笑する晴香と康太くん。
「鈴」
「何よ」
怒ってるあたしの耳元に口を寄せて、
「俺のこと嫌いになった?」
なんてズルい質問をしてきた。
「好きに決まってるじゃん……バカ」
赤くなったであろう顔をそむけて、ボソッと呟いた。