―大翔Side―


「キャーすごい!ボールのせてるよ」

イルカを見てはしゃぐ俺の彼女。



子供みてーだな。



だけどそんな子供みたいなヤツが昨日俺の彼女になった。

ずっとこの時を待っていたんだ。中3のコイツと出会ったあの日から……。


「ねぇ見た?すっっごいジャンプしたよ!!」


「ああ。すげーな」


さっきまでは変に悩んでたのに、今はそんなことなかったみたいにはしゃいでる。



まぁ楽しんでくれてんのは嬉しいしいいんだけど。




「はーい、次はイルカと触れ合ってもらいまーす!触りたい人は手をあげてね」


女の飼育員そんな声が響く。


「大翔……手、あげていい?」



「はぁ!?イルカに触りたいってことか?」