そんなことを考えながら、あたしも自分の席に戻った。



「ねぇ。これってどうゆうこと?」



あたしは机に突っ伏してる大翔に小声で聞く。

前のことがあったから。


もうあんな大声は出しませんよ。


あたしも学習したんだから。



「これって?」


「こ~れ」



あたしはさっき晴香に言われたキスマークを指す。


「あぁ。マーキング」


「はぃ!?」



マーキング?


何のために?



あたしが思ってることが分かったのか、大翔が付け足してくれる。




「だから、鈴は俺のもんってゆう証」



……聞かなきゃ良かった。


またドキドキしてきたから。


本当に何なの?



この心臓……。