はずんだ声でそう返される。
キスマーク?
えぇぇ―—!?
「か、隠れない」
あたしは精いっぱい襟を立てて隠そうとした。
でもキスマークは隠れてくれない。
「いいじゃん。それにしても独占欲強いわね」
フフフって楽しそうに笑う晴香さん。
笑いごとじゃないよぉ。
あたしはまた隠そうと心みる。
髪を前にもってきてきても、少しだけ見える。
でもさっきよりはマシかな?
「あんなに独占欲強いんだから、鈴も大変ね」
そんな言葉を残して晴香は自分の席に戻っていった。
独占欲が強い?
そうなんだぁ、よく分かんないけど。