大翔とは裏庭で別れて、一人教室に戻る。


「あっ鈴、どうだった?」


教室に入った途端、クラスの人と話してた晴香があたしに近づいて聞いてきた。


「渡したよ。あと応援もしてきた」



抱きしめられたこととキスされたことは言わない。


だって恥ずかしいし、絶対晴香が何か言ってくるから。



「本当にそれだけ?」


「ほぇ?」


「こ~こ!」


晴香が自分の首元を指して言った。


何かついてるのかな?

自分の首を触ってみるけど、何もついてない。


不思議に思い晴香を見ると、手鏡を取りだし、あたしの首元を映す。



「え、何これ?」


「愛の証じゃない?キッスマークッ!!」