あたしがそう言うと、やっと止めてくれた。


「ハァー、ハァー」


笑い死ぬかと思ったよ……。


「ん。絶対来いよ」


「……うん」


そう返事をして空を見上げる。


やっぱ空って青くてキレイでイイ!


大翔の心もこの空みたいに、青くて澄みきってたらいいのにね。

なんて嫌味なことを考えてみる。



「っ!?」

「ん?」


ん? じゃないでしょ!!

あたしが空を見てたら、頬を両手で挟まれて大翔の方を向かされたと思ったら、触れるだけのキスをされた。



「ここ学校って言ったでしょ!」


「分かってる」


そう言いながらあたしの首筋に顔をうめる。

絶対分かってないでしょ。


分かってたらこんなことしないもん。

……いや、やっぱ大翔ならするよね。


結局昼休みが終わるまでは、大翔があたしから離れることはなかった。