こんなことなら成実さんにでも愛姫の居場所を聞いておくべきだった。
私は城中を歩き回っていた。
一体愛姫はどこにいるというのか。
城中の部屋を探しに探し回ったけれど、愛姫はどこにもいない。
「……………お前だけだ」
静まり返るこの廊下でふと何処からか話し声が聞こえる。
会話のないよなんて聞こえないけれど、声を聞くだけでわかる。
政宗の、声だ。
その声を辿って中庭へと出る。
案の定、そこには政宗がいた。
だけど私は声をかけることもできず、そこに佇むだけしかできなかった。
理由はただ一つ。
政宗と女性が抱き合っていたからだ。

