翔る。





「だ、伊達政宗なら私のことをきっと大金をはたいて買うわよ!売るなら伊達に売ったほうがいいわ!」


「そりゃ本当か!?」





人身売買の男たちは私の話にすぐに食いついた。


「本当よ。だから伊達政宗のところへ行きましょう」


これで助かるはず。

たぶん…


「うーん、まあいいだろう。殿様だしな。売れなかった時はまた別のところへ売ればいい」



「ここから歩いて三日ぐらいか…それじゃあまあこいつの言うとおり、伊達のお殿様のところまで行くとするか」




そして私たちは政宗のところへと行くことになった。