「・・・」

少しの間沈黙が流れた。

その間私は修くんの顔に見とれていた。

長いまつげ、筋の通った鼻――

ずっと見ていたらドキドキしてきて顔が紅潮していくのがわかった。

純粋にかっこいいと思った。

すると修くんは我に返ったみたいで

「うわっ!!す…すまん!!」

っと言いながら勢いよく後ずさった。

修くんは耳まで真っ赤だ。

多分私も真っ赤だと思う。

修くんはアタフタしていた。

水飛沫が私のほうまで飛んできた。

すると修くんの手に何かがあたったみたいで、水の中を手でバシャバシャし始めた。

私が不思議そうな顔をしていると、修くんは水中にあった手を空につきあげて

「あった!!!」

と叫んだ。

修くんの手に握られていたのはピンク色の私の携帯…





ではなく、中央に画面がついている

長方形の形をしたゲーム機のようなものだった。

色はバナナみたいな黄色でボタンがいっぱいついてる。

「なんやこれ…」

私が聞きたいよ。

「ゲーム機?」

「みたいなかんじやなぁ。」

「貸して。」

そう言って立ち上がった。

服から大量の水が落ちる。

服が重たい…。