頑張って他のことを考える。

「がっ…学校遅刻やな。」

「が」が裏返ってもた。

「そうだねー。訳話したら大丈夫かもね。」

「岸もどったら俺の携帯で電話しよか。」

「学校の番号なんていれてるの?」

「ネットで調べればでるやろ。」

「そういえば修くんの携帯ってどんなの?」

「真っ黒なスライド式」

「あっ、修くんぽい」

そう言いながら「あはは。」と笑う美希ちゃん。

また胸がギュゥゥってなった。

橙色パワーか!?

とか内心で思う。