橙色。
純粋にそう思った。
橋の上で泣いとった時は、ただの好奇心で喋りかけた。
けど、一緒におるうちに「おもろい子」やと思って助けたなった。
今は俺を支えて岸まで連れて行ってくれとる。
別に歩けるんやけど…。
って思っとったけど、手差し伸べてくれたときの笑顔にドキッときたからしゃあないと思う。
笑顔が橙色。
…橙色ってオレンジ色やんな。
さっきまで「俺がここまで来た理由ってなんなんや」とか思っとったけど、そんなんどうでもよくなってもたわ。
気になる。
こんなん始めてや。
女子に支えられるのも始めてや。
「…折れそうやな。」
思わずつぶやいた。
「えっ?」
「い…いやっ。なんでもない。」
ほんま折れそうや。
細っこくて、
ぷにぷにで…。
女の子なんやなぁって思わず実感する。
急に意識してもてちょっとトギマギした。