いつの間にか眠っていて10時になっていた。
『んーっ…』
大きな伸びをして瞳をパチッとあけると海斗はもうすでに目を開き起きていた。
『わっ、いつの間にか寝ちゃったぁ
起きてたら起こしてくれれば良かったのに』
「綺麗な顔で眠ってたから」
ドキッ。
ドキッ。
なんでこんなに気持ちが高まるんだろう。
ドキドキして頭がふわーっとなる。
『そんな事…ない』
恥ずかしくて顔を反らした。
男の子とこうして話した事が私にはなかった。
だからきっとドキドキしてるんだ。
『ねぇ、悪い人なの?』
真面目な顔をして私は海斗を見る。
「悪い人?」
そう言ってクスクスと笑った。
「うーん、ヤクザとかそんなんじゃないしなぁ。
見た目はこんなだけど中身は普通だよ」

