うろこ雲




『うーん、まだちょっと熱あるなぁ

今日はゆっくり寝てていいよ♪』


そう言って優しく笑う。


「おねぇ!
間に合わない!」


コウはくるくると足踏みをしながら回る。


『はいはいっ!

じゃあ、私二人送ったら戻ってくるから、、、それまで寝ててね』


そう言って海斗に布団をかける。


「学校は?」


『今日は午前授業だし、ちょうど学校行きたくなかったから、、、いいのっ』


そう言って笑った。

なんでそんな事したんだろう。
自分でもよくわからない。

だけど、彼を手放したくなくて、いて欲しくて…。
私が学校に行って帰ってきたら消えてしまいそうで、どうしても一緒にいたくて。


だから学校を休んでしまったんだ。