うろこ雲




「歳は?」


海斗はただただ普通の質問をする。


『17歳

こっちは6歳と4歳

海斗は?』


「俺も17」



えっ?!!
同い年?

とてもそんな風には思えない。

大人の色気みたいのがあったり、余裕みたいなものを感じるのに…

同い年なんて。


『一緒なんだ♪』


その瞬間一気にタメ口に変わった。
見た目は怖いけれど、中身は全く優しくて。


「なんか安心した」


『私も』


そう言って私達はお互い笑う。
小悪魔ちゃん達はキョトンとしたけど。


「おねぇ!時間」


知らないうちにもう8時ちょっと前になっていた。
学校には行く気分にはなれないまま二人の支度を手伝う。


『そうだっ』


私は彼のおでこに私のおでこをつけて熱を確かめる。

いつも小悪魔ちゃん達にはそうしてる。