男はこっちを無表情でみる。
『ほら、座ってください
栄養つけないと治りませんよっ』
そう優しく笑う。
そうすると男は顔色一つ変えず無言で座る。
「いただきます」
私はそれと同時に食べ始める。
彼はよっぽどお腹がすいていたのか一気にご飯をペロリと食べる姿に私とコウとハルはただ呆然とした。
『あの、おかわりします？』
そう言うと彼は頷いて私は大盛にご飯をよそった。
「ヤクザはよく食べるんだなっ」
コウはそう言ってただただ男を見る。
また再びガツガツと食べ始めすぐにご飯をペロリと食べた。
『あのっ、』
「もう大丈夫。
ありがと」
彼がくしゃっと優しく笑う。
笑顔が凄く可愛くて私はついついキュンッとしてしまった。
