「…誰?」
ゆっくりと猫みたいな瞳で私をキッと見る。
えっと…。
なんて説明しよう。
私はただただ硬直しながら彼を見ることしか出来なかった。
「わー、ヤクザ起きた!」
そんな時にコウはそう言ってどうどうと彼の眠るベッドに飛び込んだ。
度胸があるというか、コウはやっぱり凄いやつだ。
彼はそれに驚いて声も出さずに、コウをジーッと見つめていた。
「ヤクザは外人なのか?」
珍しそうに金髪の髪を触ってみる。
『ちょっと、コウ!』
「あの、、、どういう事?」
不思議そうな顔を浮かべて男は私を無表情で見つめる。
『えっと…
昨日、スーパーの前で死にかけてたのを…見て…助けたの
覚えてない…よね?』
怖くて目を見て話す事が出来ない。
恐る恐る顔を見上げる。

