うろこ雲




次の日の朝。


気がつけばソファーで爆睡していた。


『はぁ…』


ため息をつくと昨日の事をすぐ思いだして急いで私の部屋に行く。



…温かい部屋。

死んでたらどうしよう。


恐る恐る彼を見る。


鼻筋が通り長いまつげ、綺麗な唇、シャープな顔の形をした彼が眠っている。
綺麗な顔をした王子様みたい。



うそっ…。
こんなかっこよかったっけ?


昨日全く顔が見えなかったからか感動は大きかった。



「んっ…」


目を覚ます彼に私はどうしたら良いかわからずあたふたする。



どうしよ。
わっ。


「んーっ……
どこ?」


大きな伸びをして大きくて綺麗な瞳をパチッと開く。


綺麗でカッコいいにもほどがある顔が私の方を見る。