よろよろになった足は少ししか動かなかった。
いつもスーパーから家に着くまでの10倍は時間がかかった。
彼は私よりもずっと背が高いせいか運ぶのが大変だった。
家に着くと急いで『コウ、タオル持ってきて!』と叫んだ。
私は正気じゃなかったのかもしれない。
ただ本能的に動いていて、、、
だけど、そんな事考える余裕はなかった。
コウは走ってタオルを取ってきた。
私はそのタオルでずぶ濡れになった彼を拭く。
フードをとり、びしょびしょに濡れた金髪の髪をふく。
服はずぶ濡れだったけど、脱がせるのは困難だと察知してある程度服を拭いたら私の部屋に運んだ。
『重い』
そんな愚痴をもらしながら。
私の温かい布団をかけて寝かせる。

