「おねぇ、、怖い」


ハルがいつの間にか私の隣に来て寝転んでいる。

『んっ?
大丈夫ー

はぁー…』


大きな伸びをしてあくびをする。
いつもよりも何倍疲れが取れた気がする。

気持ちのよい眠りだった。


「お腹すいた。」


コウは寝ぼけながら目をこすった。
髪が横に引っ張られたように跳ねている。


『コウ…寝グセやばい』


「おねぇも」


そう言いながら時計を見ると、すでに6時だった。

夜ご飯を作らなければ。


『夜ご飯どうしよっか?』


眠気がまだちょっと体の中に残っていてもどかしい。


「ハル、コロッケがいい♪」


『コロッケだったら材料買わなきゃだよ?

今から外行けるかな…』


カーテンを開き窓から外を覗いても暗くてよく外が見えない。

ただ、ザーッと雨の音だけはずっと鳴り響いていた。