プルルルルルルル

「間もなく、3番乗り場に電車が到着します」

ゴトンゴトンッゴトンゴトンッ

ホームのアナウンスと同時に人の叫び声が聞こえた。

「キャアアアアアァァッッ!!子供がっ・・!」

電車の音もかき消すくらいの

人々の奇声がホームに響き渡った。

ゴトンゴトンッゴトンッキィィィィィィィィィィッ

音と音がまじりあって

俺には何が何だか、状況をつかむことができなかった。

ただ俺には

一人の男性が線路に向かってダッシュしてるのが見えた。

線路をみると女の子が、

女の子が落ちてるんだ。俺は

俺はその時

考えるより先に足が動いていた。

「きゃぁぁぁぁあああああぁぁああああっっ」

俺の意識はそこで途絶えた。