「ばーか」 「え?」 「嫌いにならねぇよ」 東城に気づかれないように静かに深呼吸する 「好きだ」 東城があの日みたいに声を上げて泣き出した その声を聞いたのも 2回目だった 1回目よりも、ぐんと近づいた2人の距離だけが 嬉しい変化だった ――――――― 「先生、そろそろ空って呼んでよ」 「じゃ、零夜って呼んで?」 「さっき呼んだじゃん」 ふざけて呼んだだけのくせに