「私は何もできなくて・・・

泣き叫ぶ弟を見放すしかなかった」



こんなに、辛くて重たい過去を1人で背負ってきたのか・・・・・・



俺には想像もつかないような苦しみだっただろう



「でも、最近
刑務所の父から手紙がありました


『翔は生きている
探してみろ』

その手紙は、父が面白がって書いたのかもしれない
でも、私には唯一の家族の弟が生きているかもしれないって・・・・
信じたいんです」




もう、自分の立場とかどうでもいい・・・・



東城を思い切り抱き寄せた