【短編集】君に届いてほしいから─春─






……3年間通ったこの道も、毎日見慣れた教室も、思い返せば思い出で溢れている。




こんな田舎の中学校だけど、私は自慢できるくらい綺麗な時間を重ねた。




制服も校舎も変わっていつか薄れていくものもあるかもしれないけど、



街にありふれる匂いが色が私をこの場所に戻らせてくれるはず。



忘れない、忘れられないよ。