【短編集】君に届いてほしいから─春─





私は3年間着慣れた制服に腕を通し、バタバタと家を出た。




いつもの通学路。
川沿いの道をひたすら走る。


こんなに遠かったっけ…?




いつも翔ちゃんの後ろに乗ってたから気付かなかった。




田んぼを突っ切って坂を下る。

いつも翔ちゃんにしがみついて降りた坂。