【短編集】君に届いてほしいから─春─




当の翔ちゃんはうるせー、と口をとがらせながら席に着いた。


私もそのあとを追う。




─…いつの間にか大きくなった翔ちゃんの背中。




私より背が高くなったのはいつからだっけ。






…遠くなっちゃったなあ。