セツナにイキル

はじめて
人を殺したのは
十四歳の夏

祭の日
花火の日

夜空に浮かぶ花火
きれいな花火

その中で
アタシは、はじめて
人を殺した

そいつは
レイプ魔だった

違うかもだけれど
アタシを襲ったのは
確かだ

手にナイフを持って
アタシのほほに
ペタペタしながら

アバレタラ
コロスヨ

オトナシクシロ

ねばねばした声
いやな声色
キモチ悪い

パパにやられる方が
かなりマシ

パパに無理矢理
やられるのも
イヤだけど

でも
食わせてもらってる
だから
ショウガナイ

でも
コイツには、
なにも貸しはない

だから
ガマンできない