とくんと僅かに、胸の内が波打つ。

綺麗な笑い方をするひとだ、と思った。


「っていうか、あんた何者なの」

「ええっ何々、俺に興味持ってくれた?」

「まさか。ストーカーの正体が知りたいだけよ」

「何でもいいよ、嬉しい。2年4──」

「せ、先輩だったの!? ……ですか」

「いや無理に敬語にしなくていーよ? 年下の女の子に罵倒されるの、嫌いじゃないから」


ってゆーか澪ちゃんの言葉なら何でも好き。

なんて続けるから、ぞくりと悪寒がする。


大体どうして、私の名前。

委員会の当番表見られたとか?

……あ、仕事。