「きみのが変態。いつまでその姿勢でいるの」

「あっ」


言われて、あたふた立ち退こうとすると。

1番不安定なタイミングをついて腕を引かれて、──形勢逆転。


「やっぱ見下ろす方がいいや。ゾクゾクする」

「は、放してよ」

「やだ。やっと捕まえたのに」


あぁ意味が分からない。

何こいつ!


「だいたい初対面なのにっ」

「それが? 今まで気づいてくれなかったきみが悪い」

「え、てゆーか、今まで、って」

「毎週木曜日、放課後。いつもきみを見てた」


う、うわあ……。


「……ストーカー?」