今日、また改めて顔を合わすのは。

なんだか恥ずかしい……。


だけど、委員会の当番を放り出して帰れるような性格も、あいにく持ち合わせていない。

どうしよう、とぐるぐる、そればかり考えてぼんやりしていたら、気づかぬ間に1日は終わって。


渋る身体に喝を入れつつ、そろそろ覗いた図書室の中。

……誰も、いない?


期待外れに拍子抜けして、いつも通りの仕事にかかる。

数冊積まれた返却本を、返却処理して本棚に戻していく。


「──終わった」


小さく呟いて、一息つく。

と、突然。

後ろから回された腕に、ぎゅっと抱きしめられて。


「見ーつけた」