何、私のストーカーなんじゃなかったの。

どうして来ないのよ。

ばか。


1ヶ月も姿を見なければ、なんだかどこまで現実だったか、記憶は曖昧にぼけていって。

綺麗なところばかりいつまでも色褪せてくれなくて、今思い出すのは甘い微笑み。


自分でも分かってはいる。

都合よく塗り替えた記憶に、──恋に恋してるだけなんじゃないか、なんてこと。


でも、そしたら、この痛みは何なんだろう。

私の知らない所で、私以外のひとと楽しそうにしているのを想像するだけで、漠然とした不安に押し潰されそうになる。


──お願い、私のことを見て。