「急になに。変態おやじ」


咲は小さく下を見ながら赤くなっている。


「そっちが先に言ったんでしょ?ほら挨拶は?」


「…。お、はよう…」


「よく出来ました。んじゃ、トイレ」


修は笑をこらえていたが、我慢出来なくなり
笑いながらトイレに向かった。


「バカ。」

咲の罵声が背中にぶつかるが、修は無視していた。

修がトイレから戻ると、
咲はベッドの中で何やら動いている。


まるで蓑虫だ。


「何やってんの?」


「着替え。あんたいないすきに、布団の中なら見えないから。」


修はベッドに向かい、咲の足元に座った。


「ちょっとあっち行ってて。」


「寝るんだもん。」


「意地悪しないで。」