「変なやつ」


「昔、よく言われた。変な奴って。でも、私からしたら皆変だけど。
誰がまともで誰が変とか何だかわからない。」


咲は俯きながら、ため息をついた。


「修も変なやつ。私を助けるなんて」


「俺は変人だもん」


「だね。」


二人は顔を見合わせ笑った。