「何、その薄いリアクション」

咲はラーメンカップを両手で持ち、つゆを飲んでいる。


「きゃー、若い~。これでいいの?」


「気持ち悪い。」


「お前生意気だなー」


「はい、すいません。おじさんいくつ?」


「おじさんは24」


「うそっ。若いじゃん。つーか、たいして変わらないね。」


「いちいち失礼な奴だな。お前酔っ払い口調になってんぞ」


「酔っ払い嫌い。」


修は煙草を取り出す。

「吸ってもいい?」


「私にも一本くれたら吸ってもいいよ。」


「どうぞ。」


煙草を口に加え、火をつける。


「ありがとうございます。実は禁煙してたんだけどね。」


「んじゃ、やめろ。いい事ないぞ。」


「いい事あるよ。ビールとの相性がばっちりとか。」


「確かにな。」


「別に好きな事やめてまで、長生きしようとは思わないし。
好きなようにやって生きたいだけ」


「んじゃなんで禁煙してたの?」


「あぁ、気まぐれ。」