浴室は濡れていない。


修は女が風呂に入っていない事に気がつく。



そんな事を考えながら、
修はシャワーを頭から浴びる。



まだ息苦しさが残っている。


胸には何か引っかかっている。


なんだかわからない、何かよくわからない違和感を覚えながらも
修は何度も何度も体を洗った。



自分が一番めんどくさい。修は思い切り息を吐き出した。



この所、時々海に沈む夢を見る。


苦しくて目が覚める。


まさか、今日もこの夢とは憂鬱だ。