修はもがいていた。


広い海に投げ落とされ、
沈んでいく重い体を必死で呼吸をするため水上に上がりたくて
手足をばたつかせる。


ばたつかせればばたつかせるほど、意思とは反対に沈んでいく。



息が苦しくて苦しくて…。


目の前の青い海は脅威に変わる。


もうだめだ。息が出来ない…。




修は諦めた時、目が覚めた。



額に汗をかき、呼吸は荒く苦しかった。



ベッドから上半身を起き上がらせ、
そこで夢なのだと気づかされる。