疲れと睡魔で修は意識が朦朧としていた。



見知らぬ女を道で拾い、
家にまで上げ、どうかしている。


しかし、修にはそんな事はたいした事じゃないような気がしていた。


「風呂沸かしてるし、冷蔵庫には何かしら食えるもん入ってるだろうし、
好きにしていいよ。」



修は仰向けになり、寝る姿勢をとる。


「ありがとう…。あんた…なんで助けてくれたの?」


「…んなの、わかんない。そうしたかったから…」


修はそこで意識が途絶えた。

女の声はそれ以上、聞こえなかった。