修はアパートの鍵を出す為、女を降ろした。


痛がりながら、女は膝を押さえなんとか立っている。


「まだ痛い?」


「痛い。」


修は女を見ると、足が震えているのが見えた。


アパートのエレベーターに乗り込み3Fを押すと、
修はエレベーターの壁に寄りかかる。


疲れと眠気でふらふらだった。



女は大人しく修にしがみつきながら、ようやく歩いている。


「ほらみろ。お前はあのまま固まって死んでたかもな。」


「足が痛い…」


「冷えてんだろ。風呂入って、仮眠とりゃ、なおるよ。」