「それは俺ん家までの距離。あー悪いが、先に言っとくとお前に興味はない。
知らない奴に手を出すつもりもない、勘違いしないでくれめんどくさいから。」



「何それ、家に連れてこうとしてる訳!?」



「だから、言ったろ。お前に一切の興味はない。家に連れ込みどうのとか考えてないから。」



「駅まで行って。」



「お前さんはどうやって生きてきた?わがままな奴だな。」



「だってよ、見ず知らずの人をおんぶしちゃってさ。」



「歩けないから、おんぶしてるだけ。それにさ…」


「それに?」


「俺もお前みたいに絶望した事あったから…」


「絶望…当たってるわ。その通り。したら、あんたみたいな変な男に捕まった」


「人聞き悪いな。感謝しろよ。お前はもうすぐ凍死してたんだから。」