ずるいものが欲しい







「旭谷先生はモテるよ、
 顔整ってるし、若いし、
 

 案外気ままだし、
 まあ、優しいし、


 好きな子たくさんいるね



 振り向く可能性は0に
 等しいと思うけどさ..



 アタックもしてないのに
 諦めるのはかっこ悪すぎだよ」








大きな真直ぐな飛鳥の目と
視線がバッチリ合ったまま
あたしは目を見開いていた







「..飛鳥、ごもっともです」


図星を突かれて
心臓にキューン、とくるような
名言を言われて

あたしは自分でもいけるかも!
と思い始めていた