「要求不満かも」 「恋人でもないのにねえー」 「うるさい」 ご馳走様っと、 と言いながら空っぽのお弁当箱を スクバにしまいこむと 飛鳥はこの間体育祭の練習で ほんのり日焼けした顔を こちらへ向けた 「どうした?」 「話しかければいーぢゃんか」 本当、当たり前のように この子は吐き捨てた 「それが出来たら苦労しないもん」 でも、あたしも当たり前のように 答えてしまった