ずるいものが欲しい







そしてくいっ、と
上を向かされる



「こっち向いて」




「 ////// 」


「.. 体調悪い?」

「 いえっっ!全然っ!!」




顎に先生の指がかかったまんま
一生懸命照れ混じりに
このまま振ってたら首が
ポーン、とかいう可愛い効果音
と共に飛んでいきそうなくらい
首を左右に振りまくった





「そう?何か顔色悪いけど」



「だっ、いじょうぶっ!!
 全然っ、あのっ
  

 遅れてすみませんでしたっ!」



「!?」


どんっ、と先生の胸を両手で
押して慌ててお辞儀をして
猛スピードで教室を駆け抜けた